2010年1月25日月曜日

派遣切り組よ、タイに来るなら目的と意志を持て!!

(前記事「派遣切りの来タイ、成功するのは少数」から続きます。3回連載の3回目です)
「バックパッカーが帰りの航空券を片道で買うのはまだわかる。しかし、明らかにバックパッカーとは言えない日本人から、日本行き片道の航空券の注文を受けることがこの1年程度の間で随分増えた」
(とっぴーさん)

  シーロムに店を構えるさくらホリデイは、カオサンと違ってバックパッカーの来店は比較的少ない旅行代理店です。しかし、そのさくらホリデイで、片道航空券が頻繁に出るというのです。駐在員本人だけを残して家族を帰国させたり(前記事「パナソニック駐在員の家族、一斉帰国へ」参照)、駐在員自体を所帯持ちから独身者に交代させる(前記事「駐在員の帰任・交代、相次ぐ」参照)という例はこの1年間に何社もありました。ですが、それだけではありませんでした。


 ネット屋難民が来タイして、1ヶ月1万円程度の家賃のアパートに入ったとしても、半年程度の時間をかけて就職活動をしながら生活を続けるとなると、航空運賃の他に最低でも20ないし30万円程度は持ってこないといけません(前記事「日本のネット屋難民よ、目指すのは道か?」参照)。逆に言えば、その資金の中から万が一仕事が決まらなかった場合に備えて、帰りの航空運賃分だけは確保しておかないと、資金が底をついて帰れなくなり、オーバーステイや最悪、ホームレス転落という事態になります。欧米人の間では、帰りの航空券代すらも使い果たし、追い詰められて自殺するという例が出ていて、年に数回、外国人の恥を晒すような記事が地元の新聞の社会面を飾ります。

 自殺するような欧米人と、日本で「落ちこぼれ」て来た現地採用組を同類に扱うのもどうかと思いましたが、いつどこでどうなるかはわかりません。董事長ふくちゃんもカオサンでホームレスの経験があり、そこから立ち上がって今の自分があります。それだけに、本当の意味でタイに仕事を求めに来るならば、それなりの目的と、必ずやり遂げるという強い意志を持って来てほしいと思います。