2010年3月21日日曜日

UDD軍、首都圏一周大パレード

 UDD(赤シャツ)軍は、大規模な集会の開始から1週間となる20日、バンコク首都圏内で大規模なデモ行進、というよりはパレードを行いました。デモは車とモーターバイクに分乗して行われ、大きな混乱にはなりませんでした。


 20日午前10時にパンファ橋の集会会場をスタートしたUDD軍は、ランルアン通りからペッブリ通りをまっすぐ東へ。外国人の買い物客も多い商業地プラトゥナムを通過しました。その後MRTペッブリ駅のあるアソークペッブリ交差点(ラチャテーウィ区)を左折してラチャダピセーク通りへ。北上した部隊はMRTラップラオ駅前で右折してラップラオ通り経由で首都圏最東部の商業拠点バンカピに達しました。
 ここからラムカムヘン通りを下ってファマーク競技場前を通過。クロンタン交差点からプリディパノムヨン(プラカノン)通り経由でBTSプラカノン駅前に出てくると、スクンビット通りの通行を最小限に抑えるためラマ4通りに抜けました。クロントイ市場で2手に別れ、ラマ3通り経由でクルンテープ橋に行くグループと、シーロム通りからバンラック方面に行くグループができました。
 シーロムを抜けた連中は、バンラック交差点を右折してチャルンクルン通り経由でヤワラー、さらにポックラオ橋を渡ってトンブリへ。ウォンウィエンヤイからはタクシン通りを通って、クルンテープ橋から来たグループと中華贈医所トンブリ分院前(マハサワン交差点=トンブリ区)で再度合流。タープラ交差点、チャランサニウォン通りを突き進み、ピンクラオ橋を渡って夕方6時過ぎにパンファ橋の会場へと帰還しました。

 BTS、MRT、バスの運行は通常通り行われましたが、MRTの一部の駅で出入口が封鎖されるなどの影響が出ました。

 赤シャツ軍は今回で一通りの行動を終え、集会の規模を徐々に縮小させるという話も出てきていますが、まだ予断は禁物。カオサンではラチャダムヌン通りに発着する市内中心部へのバスがもう1週間も動いていません。エアポートエクスプレスは迂回運行しているものの、王宮前広場まで歩くのはちょっときつい。パンファ橋からの運河ボート(前記事「運河ボートは夕方に威力を発揮する」参照)も夜は運航がありません。スクンビットやシーロムのホテルに泊まる分には問題はありませんが、このままの状況が続くと、カオサンのゲストハウスから旅行者が離れはじめる可能性も出てきます。