2010年5月26日水曜日

マレー鉄道シンガポール駅、廃止へ

マレーシアのナジブ首相は24日、シンガポールを訪れ、リー・シェンロン(李顕龍)首相と会談しました。この席上、マレーシアの国鉄に相当するKTMがシンガポール領内に保有している鉄道用地を返還することで合意。マレー鉄道は2018年までに、シンガポールへ乗り入れなくなることが決まりました。シンガポール国営SPH通信の英語朝刊紙「ストレイツタイムズ」が報じたものです。

まず2011年7月までに、現在のシンガポール駅とウッドランズ駅の間の営業を廃止。シンガポール駅にあるマレーシア入国審査と、ウッドランズにあるシンガポール出国審査の位置を近づけます。シンガポール~ウッドランズ間の鉄道用地は両国の政府系投資ファンド(テマセックホールディングスとカザナナシオナル)が共同出資する特別目的会社に移し、その後、シンガポールの中心・ブギスの土地と等価交換して返還するといいます。

その後、MRT東西線クランジ駅とジョホールバル市内を結ぶ新路線の工事を進め、それが開通する2018年には、ウッドランズ~ジョホールバル間も廃止。マレー鉄道はシンガポールでの100年以上に渡った運行を終えることになります。