2010年6月24日木曜日

バス無料化、年末まで延長へ

 国営TVThaiテレビによりますと、アピシット・ウェチャチワ首相は22日、首相府(デュシット区)で行われた定例閣議の席で、2008年から続けられている景気刺激策の期限について指摘しました。3月末に3ヶ月延長されており(前記事「列車バス無料、4月以降継続に道筋」参照)、現在の実施期限は6月30日(水)まで。これを6ヶ月延長して12月31日までにしようという案が財務省内で検討されていて、来週29日の定例閣議に報告されるとのことです。

(画像1:トンブリ南部を走る無料の白バス。[68][111]などでよく見る)

 UDD軍が『最終決戦』に出たことで、バンコク首都圏内のバスは多くの路線で運休や減便、迂回運行、途中打ち切りなどを強いられました。無料の赤バスしか移動手段のない超低所得のタイ人が移動できなくなり、UDD軍の会場となったルンピニ公園西側で寝泊りする事態も起こっています(前記事「ラチャダムリ通りの通行再開されず」参照)。2ヶ月に渡ったUDD軍の行動、そして最終決戦の結果、タイを訪れる外国人旅行者は激減。景気にも急ブレーキがかかっており、延長は当然とみられていました。

(画像2:閑散とする有料エアコンバスの車内。この状態が年末まで続くことが必至となった)