2010年7月31日土曜日

上海航空、スターアライアンスから追放へ (2)東航保証で手厚い移行措置

《お手持ちのマイルは?》
 上海航空の自社マイレージプログラム「クレインクラブ(金鶴倶楽部)」では、2010年10月31日搭乗分までスターアライアンス加盟社の搭乗マイルを積算することができます。

 クレインクラブに積算され、10月31日までにスターアライアンス特典に交換されなかったマイルは、中国東方航空(東航)の自社マイレージプログラム「イースタンマイル」に移行することも可能です。将来的にはクレインクラブがイースタンマイルに統合される可能性が高いとのことですが、現在イースタンマイルをお持ちで東航にもそれなりに搭乗され、東航側の特典航空券獲得が近いのであれば、必要な分を今すぐに移行した方が有利になります。逆に、クレインクラブでスターアライアンス特典航空券を近く獲得できそうであれば、それを交換してからイースタンマイルへ移行してもOK。クレインクラブからイースタンマイルへの移行は、100ポイントから上限なしでできます。


《スターアライアンス他社との関係は?》
 また、スターアライアンス加盟各社のマイレージプログラムに上海航空運航便のマイルを積算するのも、10月31日搭乗分まで従来通りの基準で可能です。スターアライアンスエリートの計算対象マイルにもなります。2007年に追放されたヴァリグ航空の場合はその1年前にスターアライアンスから連帯運送契約を切られていたという事情もあり、脱退が発表された時点で既に他社プログラムからヴァリグ運航便を含む旅程でスターアライアンス特典航空券を出せなかったり、世界一周航空券の旅程にヴァリグ航空運航便を組み込むことができなくなっていましたが、今回は10月31日の脱退当日まで、スターアライアンス他社へのマイル積算や特典航空券への交換、世界一周旅程への組み込みができます。これについては親会社の東航が保証するとみられます。

ただし、上海航空がスターアライアンスに加盟する以前から個別のマイレージ提携を続けてきたANAは、上海航空がスターアライアンスを脱退した後も、発券後1年以内であれば上海航空便が絡む特典航空券の使用を認めるとしています。このためANAマイレージクラブのマイルを使って10月31日までに発券処理された上海航空利用の特典航空券は、2011年10月31日までに搭乗することを条件に使用できます。

その一方でANAは、脱退前日の10月30日付けで上海航空とのコードシェア運航を打ち切ると発表しています。