2011年3月26日土曜日

ビジネスエアの機内には「酒」がない

 3月15日午前1時20分、エイチ・アイ・エスがチャーターしたビジネスエア(8B)のバンコク発成田行き初便がスワンナプーム空港を飛び立ちました。前記事「ビジネスエア成田便の販売始まる」から引き続いて、実際の機内で行われるサービスの面を見てみることにします。早速、乗ったという在タイ日本人の方から投稿が寄せられました。

(この項、田舎っぺオヤジさん/スアンルアン区 からの投稿です)
 3月15日未明にスワンナプーム空港を飛び立った成田行き初便に搭乗しましたが、当初完売したと発表されていた座席はかなり空いていました。3.11東北関東大震災でタイ人ツアー客がほとんどキャンセルしたことが原因と見られます。折り返し15日の昼に成田を出た日本発初便も、約半分の130人程しか搭乗しなかった、というより搭乗できる状況になかったとのことです。
 運航乗務員に日本航空(JL)のOBを使うなど安全には留意しているものの、機体に古さが見え隠れしています。今も製造が続いているB763ERとはいえ新造から20年近く経っているのでしょう。細かいところにボロが出ています。

(画像1:3月14日深夜にバンコクを出た便の機内。撮影:田舎っぺオヤジさん)


(この項、Yutaroさん/クロントイ区 からの投稿です)
 3月17日未明の便に搭乗してきました。搭乗者数は田舎っぺオヤジさんの乗った便よりももっとひどく、自分を含めても10人いるかいないかくらい。事前予約なら5,000Bt.の追加料金が必要とされていたらくらくシート(ビジネスクラス)にアップグレードとなりました。結構まともな機内食が出てきて、AirAsia(AK/FD)よりもマシとは思えます。
 しかし、いくら3.11震災の影響だからと言っても、今回のH.I.S.さん、余程運がないとしか言いようがないですね…

 他の本格航空会社と違う点として最も大きいのは、アルコールがないということ。前記事の最後に掲載された航空券引換証にもはっきり記されている通り、ビジネスエアではアルコールのサービスを行わず、有料での販売も行わない、つまり、一切のアルコール飲料を機内に搭載しないとしています。日本発の場合は制限エリア内(出国審査通過後)で購入した缶ビールなら機内に持ち込んで飲むことができるものの、タイ発ではできません。
 スワンナプーム空港の場合、チェックイン→出国審査→手荷物検査→搭乗口という流れになっています。出国審査を抜けた後、免税店や売店で飲み物を購入しても、手荷物検査は搭乗口の手前にあるので、そこで没収されてしまい機内に持ち込めません。どうしてもの場合は手荷物検査場と搭乗口の間に売店を探すことになりますが、ないと言い切ってもいいです。タイ発は夜便ですから、飲んでそのまま機内で寝てしまおうという方も多いでしょうが、そうなると一般エリアのコンビニで購入した缶ビールを出国審査場までに飲み切らなければなりません。

(画像2:ビジネスエアが用意した機内食。撮影:田舎っぺオヤジさん)

 H.I.S.では、日本語とタイ語の機内誌を用意するとしていましたが、日本語のものとしては「歩くバンコク」(メディアポルタ)の表紙デザインと広告を差し替えた特別バージョンを作ってきました。