2012年1月18日水曜日

JAL成田~シンガポール夜便、B788で復便

 日本航空(JL)は3月25日からの夏スケジュールでの運航計画をとりまとめ、大西賢社長自ら17日の定例記者会見の席上で発表しました。今年第1四半期から納機が始まる予定の最新鋭中型ジェット機「ボーイング787-8」(以下、Traveler's SupportasiaではB788と略します)の特性を生かした中・長距離国際線の見直しが行われる予定になっており、その中で10月からの冬スケジュールについても一部言及がなされています。

 2010年10月の羽田再国際化の際、羽田線に便を回した関係で休止となっていた成田~シンガポール線の夜便が、2年ぶりに復活します。

《成田発10月28日、チャンギ発10月29日から有効》
JL710 SIN0140~NRT0925 DAILY
JL711 NRT1755~SIN0025+1 DAILY

(機材はB788 エクゼクティブクラスSEASONS=スーパービジネスクラス42席、エコノミークラス144席)

 成田~シンガポール線はビジネス需要が多く特に北米大陸からの乗り継ぎが多い路線ですが、JL711の休止で太平洋線からシンガポールへの乗り継ぎがJL自社便、アメリカン航空(AA)運航便共に難しくなり(成田~羽田の空港間移動が必要。ただしJL001は羽田で同日乗り継ぎ可能)、多くの乗客を成田空港内での乗り継ぎができるANA(NH)、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)や日本経由の北米路線を持つシンガポール航空(SQ)に流してしまいました。キャセイパシフィック(CX)やチャイナエアライン(CI)に行ってしまった乗客は、日本乗り継ぎをしなくなりました。
 今回の復活は、それら他社に流れた乗客を取り戻す狙いとともに、ワンワールド加盟に合わせ日本経由北米路線の復便を発表しているマレーシア航空(MH)との間で補完体制確立をめざす意図もあるものと見ています。