2012年3月9日金曜日

成田・羽田から神奈川県西部へは電車しかない!

富士急湘南バス(神奈川県松田町)は、2005年から運行していた松田・小田原地区発着の成田空港行きリムジンバスを1月31日限りで廃止しました。これにより、成田夜着の飛行機で当日中に小田原市や南足柄市といった神奈川県最西部方面へ帰るには、電車かマイカー以外に方法がなくなりました。

成田に20時30分に到着するキャセイパシフィック(CX)500便で、香港や東南アジア諸都市から帰国する場合、東京都内から先の交通手段確保が地域によっては厳しくなります。神奈川県西部方面であれば、成田からは本厚木駅行きのバスないしは町田行きを相模大野駅で降りて小田急線に乗り換えという手が考えられますが、 本厚木行きの最終は20時丁度でCX500からは乗れません。相模大野行きの最終バスも21時前後で、イミグレと税関を大急ぎで抜けて乗れるかどうか。成田到着がもっと遅くなるチャイナエアライン(CI)106便であれば、相模大野行きも完全にアウトです。それなら、東京駅を23時54分に発車するJR東海道線の小田原行き最終電車(953M)に、何としても間に合う方法を考えなければなりません。

JR線の場合、成田空港駅を22時16分に出る最終の快速エアポート成田東京行きに乗り、終点の東京到着が23時40分。14分の乗り換え時間があるので、953Mに間に合います。
リムジンバスであれば、22時30分発の横浜行き最終バスに乗り、横浜着が0時5分。約20分の待ち合わせ時間で、JR横浜駅東口の横浜シティエアターミナルから東海道線ホームまで移動して、953Mに乗ることができます。
京成電車を利用した場合は、22時18分の最終スカイライナーに乗れれば日暮里着が22時57分なので、湘南ライナー17号(東京23時30分発)にも楽勝で間に合います。しかし、スカイライナーに乗らないとなると、22時29分発の最終アクセス特急上野行きが事実上のリミットになります。アクセス特急は、日暮里着がスカイライナーより30分も遅くなって23時29分。23時37分発の山手線に乗り換えて、東京駅到着が23時48分なので、953Mへの乗り換え時間が6分しかなく、大きな荷物を持っていると間に合わなくなる恐れがあります。22時39分発の最終の本線特急上野行きでは、日暮里着23時53分なので、どうしようもありません。

AirAsiaX(D7)522便やタイ国際航空(TG)660便で羽田に到着する場合、0時1分発の京急線エアポート快特品川行きでも良いものの京急蒲田駅での乗り換え時間が1分、横浜駅でも3分しかなく、連絡改札をPasmoでダッシュしても待ってくれるか微妙。そうなると、2本前の23時42分発エアポート急行品川行きが事実上のリミットです。この電車なら蒲田駅で6分、横浜駅では17分の待ち合わせで953Mにつながり、大きな荷物があっても安心して小田原まで帰れます。

ただしどちらの場合も、953Mは小田原止まりなので、その先の熱海・沼津・静岡方面への乗り継ぎは不可能です。静岡県方面に帰る場合はCX500やCI106から特急成田エクスプレス54号に乗れても、品川で静岡行き最終の東海道新幹線こだま705号に乗れず、三島行き最終のこだま809号も乗り換え時間がギリギリ。22時16分の快速エアポート成田では新幹線がアウトです。小田原駅まで迎えに来てもらうか、成田空港まで車で行くか、3月25日以降であれば富士山静岡空港19時着のチャイナエアライン(CI)168便という選択肢も出てきます。

ちなみに、小田急線で新宿駅発最終の小田原行き急行は23時35分発。成田空港21時44分発の特急成田エクスプレス54号がタイムリミットです。新宿駅は23時2分着なので、1本前の23時13分発小田原行き急行に余裕で乗れます。