2012年5月18日金曜日

復興航空、関空線で定期便日本初上陸

台湾3位の航空会社、復興航空(GE=日本名:トランスアジア航空 台北市、台湾証取上場)は、かねてから準備していた日本への国際定期便を6月から運航開始することを決定しました。その第1号就航先は大阪・関西国際空港で、このたび関空会社を通じて正式に通達されました。

《6月28日から有効》
GE602 TPE0805~KIX1140 DAILY
GE601 KIX1250~TPE1430 DAILY

(機材はエアバス321 ビジネスクラス12席、エコノミークラス170席)

復興航空は1951年創業で台湾最古の民間航空会社でありながら、これまでは台湾国内線中心の慎重なビジネス展開をしており、IATA加盟など国際線キャリアとしての一歩を踏み出したのは、台湾高鐵(新幹線)の工事が進んでいた2003年のことでした。

台湾島内主要都市と日本を結ぶチャーター便の運航を開始したのは、2008年のこと。それから3年で、北は稚内(北海道稚内市)から南は与那国(沖縄県与那国町)まで、全国のジェット機が飛べる地方空港ほぼ全てに飛来実績を残しました。

昨年秋に公益財団法人交流協会から通達された日台間民間航空取り決めの事実上のオープン化(前記事「日本・台湾間オープンスカイ協定が発効」参照)で、復興航空は中国大陸への直行便(「両岸直航」)に続く成長戦略の柱として、日本を最重視する姿勢を取ることを決めていました。その第1号として関空への定期便乗り入れを公約に掲げていたもので、今回台湾側での行政手続きが完了、実現の運びとなったものです。
今後は、北海道にも5都市合わせて毎日1便を運航して台湾側からの周遊ルートを組めるようにする他、福岡や那覇といった九州へのフライトも積極的に増やしていくとしています。

復興航空では日本線充実に必要な機材の強化のため、関空線に使用するエアバス321の追加注文を決めており、初のワイドボディ機エアバス333も年内には納機を受ける予定になっています。