2012年6月1日金曜日

関空~神戸間最安1100円「神戸アクセスきっぷ」

南海電鉄(大阪市、東証1部上場)と阪神電鉄(大阪市)は、難波駅乗り継ぎで関西空港駅と阪神電車の各駅を結ぶ連絡割引乗車券「神戸アクセスきっぷ」と、「関空アクセスきっぷ(阪神版)」の販売を開始しました。南海電車なんば~関西空港間(途中下車不可)と、阪神電車の大阪難波駅から任意の区間への片道乗車券を組み合わせた連絡乗車券形式で、1枚1,100円です。

なんばと関西空港の間は片道890円で、阪神電車の大阪難波~神戸三宮の間は400円。単純に組み合わせれば1,290円なので、差し引き190円のお得となります。Peach(MM)の機内で販売されている「Peach・なんばきっぷ」と阪神電車の普通乗車券を組み合わせても1,200円なので、それより100円安く設定された「アクセスきっぷ」は主に国際線利用者に神戸への区間最安値を訴えかけます。

競合する高速船「関空~神戸ベイシャトル」は片道1,800円に値上げしましたが、神戸空港の駐車場利用料金が短期旅行であれば完全無料となる利点があります。従って、マイカーを利用できる人は神戸空港に車を置いてベイシャトルに乗船するのが有利。南海と阪神に持株会社の阪急阪神ホールディングス(大阪市、東証1部上場)を加えた3社は、「アクセスきっぷ」の主な購買層はマイカーを利用できない人だと認識しており、外国人旅行者や一時帰国する在外邦人に、リムジンバスと比べて約4割安くなることを魅力として強調します。

南海なんば駅から近鉄電車のホームまで歩くと、近鉄奈良線方面から来る阪神なんば線の電車に乗り換えることができます。快速急行に乗れば阪神本線に直通して西宮・神戸三宮まで直行可能。他の種別の電車なら、尼崎で梅田から来る阪神電車の直通特急に乗り換えてその先の山陽明石・姫路方面へも行けます。

ですが、アクセスきっぷは元来からの阪神電鉄区間である元町(神戸市)より東の区間のみに使用することができます。阪神電車神戸高速線(旧神戸高速鉄道東西線)にかかる場合は、元町駅からの運賃を別途乗り越し精算する必要があります