2013年4月17日水曜日

都バス24時間化なら東京駅乗り入れが必要だ!!

東京都知事・猪瀬直樹は15日、出張先のアメリカ・ニューヨークで同行記者団に対し「都営バスの24時間運行を行いたい。年内の実現を目指す」と述べました。これを受け、東京都交通局(東京都新宿区)は対象路線の第1号として、最大の幹線[都01]の深夜バス版[深夜01](渋谷駅~新橋駅)を選定する意向です。

現在、[深夜01]は平日の23時以降に新橋駅発3本、渋谷駅発2本が設定されていますが、渋谷駅発の最終が0時5分、新橋駅発の最終は0時45分となっています。計画では、この最終バスの後も60分間隔程度で運行を実施したいとしています。ただし当初は、午前1時以降は渋谷駅~六本木駅(東京都港区)間の折り返し運転とする意向で、六本木駅~新橋駅間も含めた終夜化は将来の検討課題とされています。

現在運行されている渋谷駅0時5分発のバスに六本木駅から乗ったとしても、新橋駅を0時30分に出る成田空港行き深夜急行バス(成田空港交通)に乗り継ぐことはできません。JR京浜東北線の上野止まり最終電車(新橋駅0時53分発)に乗り換えができるので、東京駅前1時30分発の東京シャトル深夜便(成田空港交通が担当。前記事「『東京シャトル』成田発偏重の増便で市場取り込み」参照)には余裕で間に合いますが、この春から設定された東京駅前2時発のバスに接続して成田空港を早朝に出発する格安航空会社の便に乗ろうとすると、東京駅までタクシーを飛ばさなければならなくなります。

[深夜01]は渋谷営業所(東京都渋谷区)の担当路線ですが、渋谷営業所では[都01]と似たようなルートで渋谷駅から六本木、東京タワー、新橋駅、鍛冶橋通り経由で東京駅八重洲口まで運行する[東82]という系統を持っていました。この系統の新橋~東京間を復活し、深夜バスに限って東京駅への乗り入れを実現することが政策面で必要ではないかと董事長ふくちゃんは考えます。

東京駅を発着する京成グループや平和交通(千葉市)の深夜急行バスへ乗り継ぎが可能になるだけでなく、東京シャトルを通じた成田空港への早朝深夜の格安アクセスを都心の歓楽街、さらにはJR線の最終電車が出た後の渋谷駅にまで広げることができ、24時間運行開始と同時に実現する必要のある課題だと確信します。