2013年6月29日土曜日

ファランポーン駅周辺の不良少年に気をつけろ!!

国鉄ファランポーン駅(パトゥムワン区)は、バンコクとタイ各地を結ぶ長距離列車のハブとして、1日数万人が行き交う交通の要衝です。しかし、その裏には1,000万都市バンコクでの一攫千金を夢見て全国から集まるタイ人底辺階層の物語がいっぱい。外国人旅行者も、安全上のリスクを負うことがあります。

ファランポーン駅前に、毎日夜になると集まってくる不良少年や少女たちのグループがあります。彼らの中には、金持ちと見るや襲っては現金や貴重品を強奪していく、いわば強盗で生計を立てている、日本でいうところの「オヤジ狩り」「美人局(つつもたせ)」に相当する極悪グループがいます。一方、グループに群がる10代の少女は、まとまった額のお金を得るために1回数百バーツという額での売春も辞さない。その結果、行きずりの客の子供を身ごもってしまい、中絶(タイでは違法)すらかなわず出産せざるを得なくなる子も後を絶ちません。

董事長ふくちゃんは、以前連載をさせていただいた『日刊チェンマイ新聞・ふくちゃんのバンコク通信』の中で、3年ほど前にこの話に触れました。そこでも書きましたが、一日の最終列車が出る23時30分から到着列車の始まる午前3時までの深夜時間帯は、最も危険とされます。この時間帯はファランポーン駅構内の待合室が施錠されており、待合室にいた乗客は駅西側のタクシー乗り場前で一夜を過ごします。この中には、王宮前広場(プラナコン区)を追われたホームレスもおり、雨風を凌げる最も確実な場所という認識がなされています。そして、そこに混じって屯する不良グループがいるという訳です。

(画像2:鉄道庁もホームレスには手を焼く。施錠時間を4時まで延長するなどと書いてある)

また、午前0時になるとMRTブルーラインの営業が終了し、3番出口前の広場は街路灯が消灯されます。最近では、ここが不良グループの根城になっているという報告が寄せられました。空が白み始める6時頃まで、MRTファランポーン駅3番出口前は非常に危険な状態が続きます。

(画像3:MRTファランポーン駅3番出口前広場。深夜になると薄暗く危険)

カンボジアへ行くときなど、5時55分発アランヤプラテート行き普通列車を目指して、前夜から野宿しようと考える外国人旅行者も散見されますが大きなリスクを伴います。もし乗るのであれば、カオサン・バンランプーを午前4時40分頃に通る[53]の始発便で十分間に合いますので、発車直前に到着するようにしてください。

(画像4:駅構内で野宿する欧米人旅行者。彼の行先は?)

どうしても深夜早朝にファランポーン駅へ近寄らなければならない場合は、万が一の避難場所を確認しておくこと。最悪の場合は、運河を挟んで反対側にあるスリクルンホテル(ポンプラップ区)に逃げ込み、助けを求めてください。