2013年10月19日土曜日

激安中華スマホを完全日本語化する!

中国メーカー製のAndroid搭載スマートフォンが最近、東南アジアで売り上げを大きく伸ばしています。前記事「偽『SONY』の時代に幕!偽『サムスン』スマホ急増」では、偽ブランド商品という観点で中華スマホを見てきました。今回は、実際に購入して完全日本語化に挑戦してみようと思います。

パソコン世界2位のLenovo(聯想集団、アメリカ・ノースカロライナ州モーリスビル)は、もともと中国で創業した会社で、本国ではパソコン1位、携帯電話2位という巨大IT企業です。しかし、携帯電話メーカーとしては海外での知名度があまりなく、激安で売られることもしばしば。今回入手した『Ideaphone A390』もそんな機種の一つ。タイを代表するハイパーマーケット『テスコロータス』で、2,990Bt.(約9,500円)で売られています。

iPhoneの『脱獄』に相当する『root化』は、比較的簡単にできます。Android4以降搭載のスマートフォンやタブレットを一発でroot化するアプリ『Framaroot(フレイマルート)』を落としてきて、インストールして実行すればOK。既に普及している『Morelocale2(モアロケール2)』による一部日本語化もできるものの、上級者は完全日本語化もできるといいます。

《パソコン用USBドライバのダウンロード》
テスコロータスで買ってきたA390をパソコンに接続して、PCからコントロールできるようにする『MTK65xx_Driver』USBドライバは、ロシアのサイトに転がっているとのことで、作業を始める前にこちらからダウンロード。手持ちのPCに右クリックでインストールします。

それに加えて、PC上で動作するカスタムROMを追い焼きするソフトもこちらからダウンロードしておきます。

この2つが揃ったら、本来は代理店向けに用意されているというA390用のカスタムROM内容ファイルをこちらからダウンロード。解凍すると、イメージファイルとインストール用テキストの2ファイルができてきます。

《ROMの書き換え》
前の段階で落としたAndroid用フラッシュソフトをPCから起動して、scatter-loadingをクリック、で出来たテキスト MT6577_Android_scatter.txtを選択します。

Android用フラッシュツールの起動画面から…”download” をクリックして出てきた画面で、”yes”をクリック。ここでようやく本体をパソコンにつなぐ場面になります。電源を完全に切った状態のA390本体をUSBケーブルでつなぎ、1~2分ほど待つと…新たにウィンドウが開き緑の丸が表示されればフラッシュ成功。失敗したらフラッシュソフトを起動するところからもう一度やり直しです。

ROMの書き換えが終わったら、USBからスマホを外し、Factory modeで再起動します(初期ロットでは、Vol-upキーとホームキーと電源の3つ、後期ロットではVol-upキーと電源の2つを押してスマホを再起動、リカバリーモードでスマホが立ち上がったら画面のRebootを押してもう一度再起動)。

再起動が終わったら、Google PlayストアからFramarootをスマホにインストールして実行、もう一度再起動すると、フォント変更ツールが動くようになります。そして、日本語に変更すれば完了です。