2013年12月19日木曜日

スターフライヤー早くも正念場?釜山撤退し国内線専念へ

スターフライヤー(7G=SFJ 福岡県北九州市、東証2部上場)は、昨年5月に参入した唯一の国際線、北九州~釜山線をこの冬スケジュール限りで運休とします。また、今年10月から運航開始したばかりの福岡~関空線は一足早く2月で取りやめ、夏スケジュールから中部セントレアに目的地を変更します。

2014年2月19日の運航を持って取りやめ
7G011 KIX0830~FUK0945 DAILY
7G013 KIX1200~FUK1315 DAILY
7G015 KIX1530~FUK1645 DAILY
7G017 KIX1900~FUK2015 DAILY

7G012 FUK1020~KIX1120 DAILY
7G014 FUK1350~KIX1450 DAILY
7G016 FUK1720~KIX1820 DAILY
7G018 FUK2055~KIX2155 DAILY

2014年3月29日の運航を持って取りやめ
7G301 KKJ0900~PUS0950 DAILY
7G303 KKJ1820~PUS1910 DAILY

7G302 PUS1045~KKJ1130 DAILY
7G304 PUS2005~KKJ2050 DAILY

(機材は全便エアバス320 エコノミークラスのみ150席)  

スターフライヤーは現在、エアバス320を12機使っていますが、11月に発表された経営合理化計画では、これを9機まで減らす方針。そのうち、北九州~釜山線は搭乗率こそ50%以上と悪くはなかったものの、事実上1機を専用に使わなければならず機材繰りの面で非効率、このままでは「量(規模)よりも質(効率と収益)」へとビジネスモデルの転換を図ろうとする会社全体の足を引っ張りかねないとして撤退を決めたといいます。

しかし、なぜ釜山線だけ、他の国内線と分かれた機材繰りをしなければならなかったのでしょうか。釜山からの午前便が北九州に戻ってきて、次の夜便まで7時間もあれば、東京・羽田を1往復するのは余裕だった訳で、何とも理解しかねるところです。ある意味、会社側が自ら首を絞めたようなものだといえます。

世界の主要なLCC(格安航空会社)では、国内線も国際線も共通の機材で飛ぶのが当たり前。日本でも、Peach(MM=APJ、大阪府泉佐野市)ではすべての機材が国内線と国際線で共通に使われており、旧エアアジアジャパンことバニラエア(JW、千葉県成田市)も同様の方針です。スターフライヤーも先行2社と同じ政策を採れていれば、少しは違ったかもしれません。