2014年5月23日金曜日

外出禁止命令を盾に集会解散!!電車も終車繰上げ

プラユット・チャンオチャ陸軍司令長は22日午後4時40分、軍営チャンネル5テレビ(TTV5)を通じて地上波テレビ6局に特別番組放送を指示し、この中で陸海空3軍と国家警察の代表者からなる『国家平和秩序評議会』が行政権を掌握すると発表しました。

その後、国家平和秩序評議会は全土を対象に夜間外出禁止命令を出しました。外出禁止命令が出るのは、2010年5月のタクシン派(UDD軍)と陸軍による最終決戦以来4年ぶり。命令を盾にしてUDD軍、反タクシン派それぞれの政治集会を解散させるための措置だとみられています。

評議会によりますと、外出禁止命令は昨日5月22日の22時から今日23日の午前5時までとし、集会参加者には直ちに、その他の一般市民もなるべく早く帰宅するように呼びかけています。

ただし、BTSグループホールディングスとバンコクメトロ(どちらもチャトチャック区、SET上場)はBTS・MRT全線の営業を21時で終了。各駅では多くの乗客が積み残しとなり最悪、外出禁止命令の期限に間に合わない可能性がありました。このため、評議会では首都圏バス公団に無料バスの増発を指示。BTSとMRTが交差するアソーク駅(ワッタナ区)では、取り残された乗客数千人がBTSベーリン駅経由パークナム車庫行きの臨時バスに殺到しました。

(画像:BTSの営業終了後、積み残し客を救済するためアソーク交差点へ向かう赤バスの列)