2014年8月17日日曜日

タブレットで簡単筆談!交流広がる「UD手書き」

旅の途中で、耳が聞こえない聾唖者の方に出会う機会がある人も多いはずです。以前なら、そのような聾唖の方と健常者がコミュニケーションを取るには、手話をマスターするか慣れない身振り手振り、紙を持ち歩いての筆談しかなく、結果的に聾唖の方が社会から隔絶されてしまっていました。しかし時代は変わりました。iPadやAndroidタブレットに筆談ソフトをインストールして、持ち歩けば聾唖の方と健常者のコミュニケーションが手軽にできるようになり、友達の輪が広がります。

ANA(NH、東京都港区)から障害者向けの特別予約システム『ANA専用代理電話サービス』を受注していることでも知られるプラスヴォイス(仙台市)が配布しているUD手書きがそれです。昨年5月からアップルiOS版で無料配布が始まり、今年1月にはAndroid(4.0以降)にも対応しました。Android4に対応したことで、低価格のタブレットやファブレット(サムスンGalaxy noteシリーズ、HTC OneMaxなど)が多く出回っている海外でもすぐにダウンロードできるようになりました。

先日、ふくちゃん軒を訪れてくれたある読者の方は、生まれつき耳が聞こえず高等部まで特別支援学校(聾学校)に通われていたといいます。UD手書きが出てくるまでは、メモ用紙を大量に持ち歩かなければならなかったとのこと。しかし、今は全然違い、旅で出会った健常者の方とUD手書きを使った筆談でコミュニケーションを取り、健常者と一緒に飲み会に出掛けたり悩み相談に応じてもらったりと、活動の幅が大きく広がったと述べています。

iOS版はApp Storeから、Android版はGoogle Playストアからダウンロードできます。別途、音声認識ができる有料のアドオン(「声で文字を入力」600円)も用意されているとのことで、健常者が普通に会話をしてもOK。あなたのタブレットにインストールしておけば、必ず役に立つ機会が出てきます。

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