2014年9月20日土曜日

羽田国際線午前1時発の深夜バス、実現へ

国土交通省は、東京都や民間バス会社3グループと共同で東京・羽田空港を午前1時前後に出発する深夜バスの実証試験に取り組むと発表しました。2010年の羽田再国際化以来、弊誌Traveler's Supportasiaが何度も問題提起してきた懸案の解決に向けて、ようやく動き出しました。

2010年10月の羽田再国際化直後、東京空港交通(東京都中央区)と京浜急行バス(東京都港区)は羽田23時台到着の国際線便を当て込んだバスを増発しました。しかし、羽田空港国際線ターミナル駅を発車する京浜急行電鉄(東京都港区、東証1部上場)の電車の最終は午前0時14分。東京モノレール(東京都港区)の最終電車も午前0時10分で変わらず、頼みのバスは0時40分前後までで終了する上、2012年以降は深夜バスが廃止になる路線も出ました。
弊誌Traveler's Supportasiaでは、AirAsiaX(D7=XAX)522便が遅れて到着した場合、バスがなくなって乗客が朝6時前の始発電車まで足止めされると指摘。2013年11月の香港エクスプレス(UO=HKE)622便就航時には、

「定刻通りに到着しても定期バスがすべて終了する時間帯だ。団体バスを用意している中国人観光客はいいとしても日本人はどうするんだ」(前記事「新生香港エクスプレス始動!羽田にも上陸へ」参照)

と書きました。董事長ふくちゃんのtwitterでは、国土交通大臣・太田昭浩(公明党、衆院東京12区)に近い複数の国会議員の方にリプライを飛ばして状況を訴えてまいりました。元環境大臣でもある斉藤鉄夫代議士(公明党、衆院比例中国ブロック)および遠山清彦代議士(公明党、衆院比例九州ブロック)には、日々お忙しい中小生の書き込みにお付き合い賜り、運行実現に向けてご尽力をいただいたことに感謝を申し上げなければなりません。

国際線が冬スケジュールに移行する10月26日(日)から終車が延長されるのは全部で5路線。羽田京急バス(東京都大田区)の[空91]横浜駅線と[蒲95]蒲田駅線、東急トランセ(東京都目黒区)の渋谷線、東京空港交通の東京駅線、新宿駅線です。このうち、蒲田駅線は蒲田から品川駅(東京都港区)まで、新宿駅線は池袋駅(東京都豊島区)まで、東京駅線は秋葉原駅(東京都千代田区)までそれぞれ延長運転を行い、需要動向の確認を行います。また、折返しとして各出発地を午前4時前後に発車する羽田空港行きも運転します。

《東京駅・秋葉原線》 東京空港交通が担当。運賃1,860円


羽田国際線
ターミナル
銀座駅
東京駅八重洲口
秋葉原駅
1:05
1:40
1:45
2:00
4:30
4:05
4:00
3:45

《新宿・池袋線》 東京空港交通が担当。運賃2,000円

羽田国際線
ターミナル
新宿駅西口
東新宿駅
池袋駅
1:00
1:35
1:40
1:55
4:30
4:00
3:55
3:40

《渋谷線》 羽田空港発は京浜急行バス、渋谷発は東急トランセが担当。運賃2,060円

羽田国際線
ターミナル
渋谷駅西口
渋谷マークシティ
1:00
1:49
1:56
4:37
3:48
3:45

《蒲田・品川線》 羽田京急バスが担当。蒲田駅まで560円、品川駅まで1,030円

羽田国際線
ターミナル
大鳥居駅
蒲田駅
品川駅東口
1:00
1:05
1:20
1:45
4:28
4:15
4:10
3:45

《横浜駅線》 羽田京急バスが担当。運賃1,030円

羽田国際線
ターミナル
横浜シティ
エアターミナル
1:00
1:32
4:32
4:00