2014年10月2日木曜日

グランドタワーイントンローが日航ホテルズになる!

JALホテルズ(東京都品川区)は、バンコクで約10年以上ぶりに自社ブランドホテルを復活させることになり、昨日1日、正式に発表しました。BTSスクンビット線トンロー駅(ワッタナ区)そばにあるシティホテル『グランドタワーイン』を全面改装、リブランドするもので、3年後のオープンを目指します。

グランドタワーイントンローは1985年(昭和60年)にオープンし、トンローのランドマークとして親しまれてきました。宿泊客は90%以上日本人で、多くの日本企業から出張者の宿泊先として指定を受けたり、単身赴任して間もない駐在員がサービスアパートメントやコンドミニアムを確保するまでの間の住まいとして活用する例もありました。しかし、オープンから30年近くを経て建物や客室の老朽化が目立つようになってきており、加えて2012年にオープンしたマリオットホテル(ソイ57)との競争もあり、内外装合わせた全面リニューアルの時期が迫っていました。

運営会社『グランドタワーエンタープライズ』(ワッタナ区)と親会社のアスパイアエンタープライズは、全面リニューアルを行うにあたって、バンコク首都圏内に3つあるグランドタワーインシリーズの旗艦でほぼ日本人御用達となっているトンローの価値を高めるため、日系高級ホテルチェーンとの提携を画策していた模様。海外での知名度も高いニッコーホテルズインターナショナルに白羽の矢を立て、JALホテルズや親会社のホテルオークラ(東京都港区)と交渉を進めてきました。

バンコクで「ニッコー」ブランドを冠したホテルとしては、1995年にオープンしたグランドニッコーマハナコンホテル(ホイクワン区)がありました。2004年に運営受託を終了させて地場資本に引き取られ、ニッコーの文字は外されましたが、順調にいけば13年ぶりにニッコーブランドのホテルが復活することになります。また、JALホテルズを含むオークラホテルズ&リゾーツ全体としては、オークラプレステージバンコク(パトゥムワン区)に次ぐバンコク首都圏内2軒目のホテルです。

グランドタワーイントンローの敷地内で営業していたテナントは8月31日(日)までにすべて退去しており、早ければ年内にも工事が始まるとみられます。