2014年10月29日水曜日

プノンペン初の本格市内バス登場!

プノンペン特別市政庁は、国際協力機構(JICA、東京都千代田区)の協力を得て9月から史上初となる本格的な市内路線バスの運行を始めました。

プノンペン市内にはこれまで路線バスというものが存在せず、市民の足はモーターバイクタクシー(モトドップ)かトゥクトゥク(馬車の馬をバイクに変えたような感じ)しかありませんでした。後発途上国を抜け出すべく凄まじい勢いで発展するカンボジアですが、首都にすら路線バスがないのでは今後の発展の足かせになるとして、日本の協力を得て事業開発に取り組みました。

今年2月には、市内を南北に縦断するモニボン通りで1カ月間の実験運行が行われました。この実験が好評だったとして、本格導入を決め、既に運行が始まっています。

路線は董事長の確認したところで、少なくとも2系統ある模様。[01]系統は、人身売買や未成年売買春で悪名高かったスワイパーにも近いところに設けられた車庫から国道5号線を下り、日本友好橋、オールドスタジアムを経てモニボン通りに入ります。アクリダ銀行(旧農協金融公庫)本店、セントラルマーケット入口のカナディアタワー、キャピトルツアー本社からすぐのワットコー、市内南部の毛沢東通り手前にある(北朝鮮系高級レストラン『平壌冷麺館』などを見ながら進み、モニボン橋でバサック川を渡るというルートになりました。実験運行の時からは、大幅に延長されています。また、ポチェントン国際空港のすぐ前を走るロシア通りにも、[03]系統という市内バスが運行されています。

運賃は一律1,500リエル。US$1札も使えますがつり銭はリエルで支払われます。また、高額のドル紙幣は使えないと思ってください。営業時間は午前5時30分から夜8時30分まで、この間10~15分間隔で運転されます。車両はカンボジアが左ハンドルの国ということもあり、韓国・ヒュンダイ製の中古バスが用意されました。