2015年5月22日金曜日

関空~バンコク~シンガポール線がスクートで復活

Scoot(TZ=SCO、シンガポール)は、現在のシンガポール(チャンギ)~バンコク(ドンムアン)線を増便するとともに、大阪・関西国際空港まで延長して運航すると発表、航空券の販売を開始しました。
親会社のシンガポール航空(SQ=SIA、SGX上場)は2008年まで同じルートを運航しており、7年ぶりの復活。ICAO(国際民間航空機関)の重大懸念で定期便運航開始が遅れているノックスクート(XW=NCT、ドンムアン区)の救済という意味も込められています。

 《7月8日から有効》
TZ298 SIN0905~1030DMK1130~KIX1850 水・金・日曜運航
TZ297 KIX2025~0005DMK0115+1~SIN0440+1  水・金・日曜運航

(機材はB789 ScootBiz=ビジネスクラス35席、エコノミークラス340席)

当初は、ノックスクートでドンムアン~関空線を毎日1便ないしは週4~5便程度運航する予定でした。昨年9月、ドンムアン~関空線に先に就航したタイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)はタイ運輸省がICAOのSSCを指摘される前に毎日1便へ増便する認可を獲得していたため、ノックスクートも認可手続きを急いだものの、間に合いませんでした。

一方、Scootもノックスクートに万が一の事態があれば救済する構えでした。ところが、ScootはSIAからのお下がりのB772ERと、SIAがScoot用に発注したB789のそれぞれ3機ずつという少ない機材で回しており、SSC指摘と同時にScootでの運航開始を発表する訳にはいきませんでした。Scootでは今後受領するB789の納機スケジュールのメドが立ったため、7月から運航開始できることになったと説明しています。当初は週3便とし、追加のB789が到着するのに合わせて順次増便を予定しています。

Scootでは就航記念運賃として関空→ドンムアンで片道8,000円、ドンムアン→関空は2,300Bt.スタートの運賃を用意しました。バンコクではノックスクートによるプロモーション活動や販売も始まっており、ノックスクートの悲願であるタイからの定期便就航実現へ向けて弾みが付きます。

なお、Scootは同時に台湾の高雄・小港空港を経由する関空~シンガポール便も発表しています。こちらも当初週3便で、B789の納機スケジュールに合わせて増便します。
  
《7月9日から有効》
TZ288 SIN0615~1025KHH1135~KIX1515 火・木・土曜運航
TZ287 KIX1615~1855KHH2005~SIN0025+1  火・木・土曜運航

(機材はB789 ScootBiz35席、エコノミークラス340席)