2016年1月27日水曜日

在外邦人の一時帰国に!0SIMなら500MBまで無料

ソニー(東京都港区、東証1部・NYSE上場)の子会社でインターネットプロバイダ事業を担当するソネット(So-net、東京都品川区)は、スマートフォン向けの新たな通信サービス0 SIM(ゼロシム)を開発しました。プリペイドが主流の他国と違ってポストペイド(月払い方式)ではあるものの、月間のデータ転送量が500MB以下であれば無料、使い込んでも2,000円以下の低料金で済むことから、帰国の機会が多い在外日本人の必須アイテムになりそうです。

0SIMは、同じソニーグループのエムオンエンタテインメント(旧ソニーマガジンズ、東京都港区)が発行する月刊『デジモノ×ステーション』2016年2月号の特別付録として昨年12月に初お目見えしました。デジステ2月号は発売直後からモバイラーの間で強烈なインパクトを呼び日本各地の書店で売り切れ続出、ネットオークションで高値転売される始末となり、実際のサービスを行うソネットにも問い合わせが殺到したため、雑誌の販売期間が終わった1月26日に正式事業化が発表されました。

0という数字が付く名前の通り、無料で利用できる容量が設けられているのが特徴。1ヶ月間のデータ伝送量が500MB以下なら請求はなされず、超えたところから100MBごとに100円の従量制となるものの、2GB以上は1,600円というキャップ(上限)がかかっています。また高速データ転送(NTT docomoのXi互換。下り最大225Mbps)は月間5GBまででき、それ以降もオプションでチャージができます。

会社側では

「データ通信を多く使った月も1,600円までしかかからないためSIMサービスが初めての方や毎月の利用量が一定ではないという方も安心して利用できます」

とプレスリリースで説明しましたが、何よりも魅力があるのは、在外邦人の一時帰国時の利用です。日本国外に生活拠点のある在外者が帰国時に利用する通信手段としては、ソフトバンクやauのプリペイドサービスを利用したり、訪日外国人向けのプリペイドSIMを購入、あるいは国外の代理店が行う日本向けモバイルルータのレンタルサービスを利用したりするのが普通でしたが、今後は0SIMを契約し、海外でいつも使っているSIMフリー端末のSIMカードを入れ替えて使えばOK。LINE音声通話やFacebook電話も、モバイルルータ経由に比べて明らかに安定した高い品質で利用できます。もしどうしても電話網経由の音声通話が必要なら、「データ+音声プラン」という有料オプションも用意されています(月額700円、ただしこのプランのみ1年縛りあり)

なおデジステ付録のコラボSIMでは、連続3ヶ月間一度も日本国内でのデータ伝送がないと自動解約になるという但し書きがありましたが、正式サービスではデータ+音声プランに1年縛りがあるため、帰国の間隔が長くなりそうな人でも契約は可能です。ちなみに、大手キャリアなどからの電話番号移行(MNP)による流入も、予約番号を入手できれば対応するとのこと。

登録は、So-netのホームページからできます。その際に、毎月の請求に使うクレジットカードと、日本国内の連絡先の住所が必要です。