2017年3月7日火曜日

エアポートバス[86]でハノイ駅へ直結

ハノイ運輸総公社(Transerco、ベトナム・ハノイ)は、これまでなかったノイバイ空港と市内中心部を結ぶエアポートバスの運行を開始しました。ノイバイ空港の国内線・国際線の両方のターミナルと旧市街、国鉄ハノイ駅を最速で結ぶバスとして、早くも外国人の支持を掴んでいます。

Hanoibusでは従来も、空港ターミナルまでの路線を持ってはいましたが、遠回りなうえに外国人に対する案内がほとんどなく、地元民か現地の事情を調べぬいたバックパッカー以外には難しい代物でした。弊誌永遠名誉董事長・下川裕治は朝日新聞「.dot(ドット)」連載『どこへと訊かれて』の中で

「安かったがこれがとんでもなく時間がかかる。車内でひと眠りしてもまだ市内にたどり着いていないことも多かった。降りるバス停もよくわからない。それでも僕はよく路線バスを使った」

と回顧しています。

昨年4月30日の南部解放(サイゴン陥落)記念日に合わせて新設された[86]は、第1(国内線)・第2(国際線)の両方のターミナルを発着し、高速道路を経由して旧市街やビジネス街を最速で結ぶ系統です。停車停留所も限られ、ロンビエンバスターミナル、オペラハウス、メリアホテル前だけに止まって終点の国鉄ハノイA駅前を目指します。車内には無料WiFiと荷物置き場があるので、大きな荷物を持っていても対応できます。

運賃は他の路線の3倍にあたる30,000ドン。始発はハノイ駅午前5時5分、ノイバイ空港が6時25分。最終はハノイ駅21時40分、ノイバイ空港23時5分。ベトナム航空(VN=HVN)と日本航空(JL=JAL)の成田・関空行き深夜発便も最終のハノイ駅発バスに乗れば完全接続が可能です。日中1時間に2本程度が運転されます。

ハノイ市内の長距離バスターミナルへは、乗り換えで行くことができます。ハイフォン・ラオカイなど紅河流域方面のバスが出るザーラムバスターミナルへはロンビエンバスターミナルから[17][54]、中北部や南部方面へのバスが出るノックガムと、ナムディン・ニンビンなど南方近隣省への便が多いザップバットへはやはりロンビエン乗り換えで[8]、市内最大規模で各方面へのバスが出るミーディンへはオペラハウスで[34]への乗り継ぎがベストです。