2017年3月2日木曜日

ベトナムのタクシー、小型ハッチバックが激増!

共産党一党支配の下で改革・開放を両立させてきたベトナムでは、外国人にも利用されてきたバイクタクシーに代わって、4輪乗用車を使った他の国と同様のタクシーが本格的な普及期に入りました。しかし、タクシーに使われる車は日本でいうと「街乗り用」の5ドアハッチバック車が主流。荷物の多い外国人旅行者は、少数派の4ドアセダンやMPV(マルチパーパスバン)を探すのに苦労しています。

ハノイ・ノイバイ空港で無線呼び出しアプリ『Uber』を使ってタクシーを呼び出すと、スタンダードクラス(旧市街まで265,000ドン)では小型ハッチバックが来てしまうことが多く、長距離国際線を利用したなど荷物の多い人には困りもの。MPVに絞って呼び出せるSUVクラス(40万ドン)もありますが、登録している台数が少ないため来るまで時間がかかります。

左ハンドルの国ということもあって、これら5ドアハッチバック車は韓国製がほとんど。ヒュンダイi10、起亜モーニング(タイ名ピカント)といった1000cc級エンジンを積んだ日本でいうところの『リッターカー』(韓国では『軽車』といって日本の軽自動車に相当)や、ヒュンダイi20、ゲッツなど1300cc級(日本のトヨタヴィッツ、日産マーチなどのクラスに相当)が街中でよく見かけられます。

5ドアハッチバックの場合、大型のスーツケースでは搭載場所に難儀してしまいます。後部ドアから1個、助手席に無理やり押し込んでも2個が限界です。2人や3人組でともなると、MPVでなければ対応できません。

ハノイとホーチミンシティ、それに街全体が世界遺産のフエ(順化、トゥアティアンフエ省)以外でセダン型タクシーを探すとなると大変です。北ベトナム第2の都市ハイフォンでもかなりの数のハッチバック車がタクシーで使われています。