2017年7月17日月曜日

SBIカード終了へ!銀行本体のJCBカードで代替

SBIカード(東京都港区)は、自社で発行してきた『SBIカード』のサービスを2018年1月限りで終了すると発表しました。同じSBIホールディングス(東京都港区、東証1部上場)傘下で実質親会社の住信SBIネット銀行(東京都港区、全国銀行協会加盟)がジェーシービー(JCB、東京都港区)と提携して銀行本体でクレジットカード発行業務に乗り出すための措置。ただし、SBIカードではJCBブランドのカードを発行していないため、終了に当たってユーザーに大きな支障が発生することは避けられません。

SBIカードは、住信SBI銀行が開業する直前の2006年から募集を開始したカードで、国際ブランドはMasterCardだけ。後発銀行系として差別化するため、他社にはないいわゆるブラックカードと呼ばれる『SBIワールドカード』やその下の『SBIプラチナカード』が存在し、海外などでクレジットカードをヘビーに使う富裕層には知られたブランドでした。
しかし、住信SBI銀行の開業から10年を経て、ようやく銀行本体でのクレジットカード発行に参入するにあたって、パートナーに選んだのは自社で国際ブランドを運用しているJCBでした。日本国内の商業銀行で、MasterCardからライセンス供与を直接受けているのはJP BANK ゆうちょ銀行(東京都千代田区、東証1部上場)だけ。これに対し、JCBは住信SBI銀行と同じいわゆる新業態銀行に属するセブン銀行(東京都千代田区、東証1部上場)、イオン銀行(東京都江東区)、楽天銀行(東京都世田谷区)と提携の実績があり、SBIホールディングスとしても取り組みやすい相手と判断した模様です。

《お手持ちのカードは?》
住信SBI銀行が今年11月から募集を開始する予定の『MIRAINO CARD(ミライノカード)』とは国際ブランドが異なるため、現在SBIカードをお持ちの会員が移行することはありません。SBIカード会員であっても、MIRAINO CARDを手にするには改めて申し込みをし、審査に通過する必要があります。

SBIカードでのショッピングや各種決済は、2018年1月31日(水)日本時間18時限りで使えなくなります。ただし、MasterCardのシステム上の都合でそれ以降に売り上げ電文が届いた場合でも、1月31日までの利用と分かればSBIカードから請求するとのことなので、マンスリークリア(翌月一括払い)の方は3月の引き落としまで、ミニマムペイメント(リボ払い)なら4月以降も完済するまで、利用中の銀行の預金残高に気を配る必要があります。

海外の加盟店においては、来年2月1日以降、お客様からSBIカードの提示があっても絶対に受け付けないでください。会社レベルでサービスが終了したカードを使おうとする詐欺が行われる可能性があります。

国際クレジットカードがSBIカードしかない方は、来年1月31日の終了をもって手持ちのクレジットカードを失うことになります。MIRAINO CARDは国際ブランドがJCBのみのため、SBIカードと同じMasterCard系のカードを今後も使いたいのであれば、一旦帰国して代替となるカードを早急に探さなければなりません。楽天カードやYahoo!JAPANカード、ビュー・スイカマスターカードなど、選択肢は多数あります。

なお、新規の申し込み、ショッピング利用枠の増枠、ファミリーアカウント(家族カード)の追加は7月31日(月)18時まで受け付け、6月以降の新規入会者には上級カードであっても年会費を徴収しないと発表されています。また、3月から5月の間に年会費の請求があった会員の方には、来年1月のサービス終了までカードを持ち続けることを条件に年会費を返還するとしています。