2018年3月6日火曜日

三井住友銀行の国際カードが世代交代!利用者は必ず手続きを

三井住友銀行(SMBC:東京都千代田区、全国銀行協会加盟)は、3月1日からVISAデビットカード『SMBCデビット』で、普通預金キャッシュカードとの一体型カードを新たに発売開始しました。これに伴い、2000年代に募集が行われていた『国際キャッシュカード』は世代交代となり、3月31日(土)日本時間24時限りで海外での預金引き出しサービスを終了します。4月1日以降、海外で預金の引き出しを希望する利用者は国際キャッシュサービスの解約と、SMBCデビットの新規申し込みの両方を必ず行わなければなりません。

三井住友銀行の国際キャッシュカードは、旧住友銀行時代の1997年(平成9年)にサービスがスタートし、2001年(平成13年)の旧さくら銀行との合併後も引き継がれて、2010年(平成22年)5月まで新規発行が行われていました(前記事「三井住友銀行も国際キャッシュカード発行停止」参照)。しかし、ICチップが搭載できないという技術的な理由で新規発行が打ち切られて、既存顧客は引き続き利用できたものの新規顧客はクレジットカードとの一体型商品『SMBC CARD』を申し込んで、そのキャッシング機能を使わないと、海外でSMBCの普通預金からお金を下ろすことができなくなっていました。

2016年(平成28年)、3メガバンクの中では三菱UFJ銀行(東京都千代田区、全銀協加盟)に続いてSMBCデビットがサービスインします。しかし、当初はキャッシュカードとデビットカードが別々に発行される『単体型』で、なおかつ国際キャッシュカードやSMBC CARDが発行されている口座ではSMBCデビットを追加で申し込めないという制限がありました。このためSMBCデビットは発行が伸び悩んでいましたが、国際キャッシュカードの新規発行が打ち切られて既に8年近くを経ていることから、カードシステムの世代交代を図る目的で、今回キャッシュカード機能とデビット機能を1枚にまとめた『一体型』のサービスを始めることにしたものです。

国際キャッシュカードを現在も所持している方は、3月中に取引店(口座を開設した支店)の窓口か、テレホンバンキング、SMBCダイレクトで国際キャッシュサービス部分の解約手続きをした後、SMBCデビット(一体型)を改めて申し込む形で、引き続き同等のサービスを受けることができます。また、SMBCダイレクトで解約手続きをし、SMBCデビットを申し込まない場合は、お手持ちの国際キャッシュカードを日本国内専用として使うことができます。

なお、SMBC CARDを既にお持ちの方に限り、その有効期限までは単体型デビットカードの新規発行を受けることが可能ですが、SMBC CARDも2月28日で新規の発行受付を終了しています。お持ちの方には次回更新時にクレジットカード機能が分離された『三井住友VISA SMBC CARD』『SMBC JCB CARD(単体型)』が発行されます。