2018年7月12日木曜日

SIAがエアバス359ULRを受領へ!北米直行を強化

シンガポール航空(SQ=SIA、SGX上場)は、エアバス350ファミリーの超長距離飛行対応版『A350-900ULR』を9月にも受領する見通しです。今年11月の冬ダイヤから予定通りシンガポール(チャンギ)と北米を結ぶ直行便に投入することにしており、そのスケジュールが発表されました。

ニューヨーク線は、2013年10月以来5年ぶりとなる直行便が復活します。

《10月11日から有効》
SQ022 SIN2335~EWR0600+1 月、木、土曜運航
SQ021 EWR1045~SIN1730+1 火・金・日曜運航

《10月18日から有効》
SQ022 SIN2335~EWR0600+1 DAILY
SQ021 EWR1045~SIN1730+1 DAILY

《10月28日から有効》
SQ022 SIN0040~EWR0530 DAILY
SQ021 EWR0945~SIN1715+1 DAILY

(機材はエアバス359ULR SIAビジネス=ビジネスクラス67席、プレミアムエコノミー94席)

ロサンゼルス線は、現在成田経由で運航している毎日1便に加えて、直行便を復活させます。直行便は11月第1週に週3便からスタートし、2週目に毎日1便へ増強。12月には、さらに週3便を追加して週10便運航になります。

追加される週3便は現在、仁川経由で運航している便の代替で、仁川~ロサンゼルス間には同じスターアライアンスメンバーズのアシアナ航空(OZ=AAR)が運航していることもありSIAは撤退。代わりにチャンギ~仁川打ち切り便を毎日1便追加します。なお成田経由便は、ANA(NH)との共同事業が行われていない成田~ロサンゼルス間に根強い固定需要があることと、1980年(昭和55年)から40年近く維持している成田国際空港(千葉県成田市)での以遠権を引き続き大切にするという狙いのもと、運航を継続します。

《11月2日から有効》
SQ038 SIN2045~LAX1955 水・金・日曜運航
SQ039 LAX2225~SIN0815+2 水・金・日曜運航

(機材はエアバス359XWB SIAビジネス42席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス187席)

《11月9日から有効》
SQ038 SIN2045~LAX1955 DAILY
SQ039 LAX2225~SIN0815+2 DAILY

(機材はエアバス359ULR SIAビジネス67席、プレミアムエコノミー94席)

《11月30日のフライトを持って取りやめ》
SQ008 SIN0225~0950ICN1120~LAX0640 DAILY
SQ007 LAX1605~2305+1ICN0035+2~SIN0555+2 DAILY 

(機材はB773ER SIAファースト=ファーストクラス4席、SIAビジネス48席、プレミアムエコノミー28席、エコノミークラス184席

《12月1日から有効》
SQ612 SIN0230~ICN0950 DAILY
SQ611 ICN1240~SIN1825 DAILY

(機材はエアバス333 SIAビジネス30席、エコノミークラス255席)

《12月7日から有効》
SQ036 SIN0820~LAX0730 水・金・日曜運航
SQ037 LAX0915~SIN1905+1 水・金・日曜運航

(機材はエアバス359ULR SIAビジネス67席、プレミアムエコノミー94席)

《運航継続》
SQ011 LAX1500~1845+1NRT2055+1~SIN0355+2 DAILY
SQ012 SIN0920~1705NRT1915~LAX1325 DAILY

(機材はB773ER SIAファースト4席、SIAビジネス48席、プレミアムエコノミー28席、エコノミークラス184席)

サンフランシスコ線では、現在エアバス359XWBで運航している毎日1便に加えて、359ULRを使った週3便を増強します。

《11月28日から有効》
SQ034 SIN1520~SFO1350 水・金・日曜運航
SQ033 SFO2010~SIN0540+2 水・金・日曜運航

(機材はエアバス359ULR SIAビジネス67席、プレミアムエコノミー94席)

SIAは16年10月、エアバス359XWBを使ってチャンギ~サンフランシスコ直行便を3年ぶりに復活させました(前記事「A359XWBでシンガポール~北米直行便復活」参照)。同年6月に成田経由から直行に切り替えられたユナイテッド航空(UA=UAL)のチャンギ~サンフランシスコ線が好調な業績を記録したことに危機感を持ち、ULR導入を待たず、いわば見切り発車的に直行便をやらざるを得ない状況に追い込まれたのです。

それから2年を経て、SIAにとっては待望のULR納機が迫ったことで、北米戦略を本来の計画に近い形とするべく今回の見直しに踏み切ります。

ただし、SIAがロサンゼルス直行線を増強する一方で、ユナイテッド航空は17年6月から1年余り運航してきたロサンゼルス~チャンギの直行便を取りやめ、サンフランシスコ線に集中するとも伝えられています。

《ロザンゼルス発10月25日、チャンギ発10月27日のフライトを持って取りやめ》
UA038 SIN1000~LAX1105 DAILY
UA037 LAX2330~SIN0735+2 DAILY 

(機材はB789 ポラリス=ビジネスクラス48席、エコノミープラス=プレミアムエコノミー88席、ユナイテッドエコノミー=エコノミークラス116席)

またSIA日本支社(東京都千代田区)は今回の仁川経由LAX便の廃止に伴い、運用上余裕ができるB773ERを羽田線に回し、増便すると発表しています。

《チャンギ発12月28日、羽田発12月29日から有効》
SQ630 SIN1725~HND0100+1 DAILY
SQ639 HND0230~SIN0915 DAILY

(機材はB773ER SIAファースト4席、SIAビジネス48席、プレミアムエコノミー28席、エコノミークラス184席)