2021年7月10日土曜日

三井住友カードゴールド(NL)を取ったら100万円分使おう!!

三井住友カード(SMCC:東京都港区)は7月1日から、ゴールドカードの券面にカード番号の表記が一切ないセキュリティ強化型カード『三井住友カードゴールド(NL:ナンバーレスの略)』の募集を開始しました。一般カードのナンバーレスは今年2月から募集しており、好評のためゴールドカードにも拡大するものです。

三井住友カードは昨年2月、クレジットカードの券面を一新し、それまで30年間変わらなかったパルテノン神殿のデザインを取りやめました(前記事「三井住友カードが全面リニューアル!リスク回避策満載」参照)。この時に、カード番号や有効期限、セキュリティコードといった個人情報はカードの裏面にまとめて記載されるようになりましたが、これをさらに進化させ、個人データは決済端末との間でやり取りを行うICチップには書き込まれるものの、券面上には表記されず、スマートフォンにインストールした『Vpassアプリ』で確認するようにしました。

三井住友カード(NL)は、従来プラチナやゴールドといった上級カード、あるいはエグゼクティブカード(旅行傷害保険強化型)を保有していた会員のために、追加で発行することもできましたが、今回、ゴールドカードにもナンバーレスを投入し、上級会員のナンバーレスへの移行を本格的に開始します。

最大の目玉は、年間決済高が100万円に達した時点で、翌年以降の年会費が免除となることです。従来は、年会費11,000円(消費税1,000円込、『マイ・ペイすリボ』登録者は半額の5,500円)が必要でしたが、年会費が無料となるカード作成初年度のうちに100万円の決済(と正常な引き落とし)ができれば、実質的にゴールドカードを永年無料で使うこともできるという訳。それには、単純計算で1カ月当たり82000円以上を12カ月間決済し続ければ良い事になります。日本に自宅がある方なら、電気・ガス・インターネットなど生活に必要な決済をすべて三井住友カードゴールド(NL)に集約し、日々の食料品の購入やマイカーのガソリン代も1枚にまとめることで割と簡単に達成できるかもしれません。旅行者であれば、例えば日本から欧州や南米といった長距離国際線の航空券、あるいはANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)またはJALグローバルクラブ(JGC)の修行に使う航空運賃を決済するなどして、なるべく早く達成する方法はいくらでも考えられるはずです。

なお、会社から支給されたスマホに個人用のVpassアプリをインストールできないなど、アプリの利用が難しい方やどうしてもナンバーレスにできない事情がある方には、裏面にナンバーの入った従来の三井住友カードゴールドも継続して発行されます。こちらは、これまで通り年会費の支払いが必要で、永年無料にはなりません。

三井住友カードゴールド(NL)では、旅行傷害保険に自動付帯部分と利用付帯部分があります。航空運賃を決済すると死亡時最高2000万円の保険金が出ますが、他のカードで決済した場合、「自動付帯分」として最高300万円しか出ないようになっています。これを充実させたい場合は、エグゼクティブカードを追加で持つという手もありましたが、エグゼクティブカードはCOVID-19のパンデミックに伴う海外旅行需要壊滅のため1月31日をもって新規受付を終了しました。今後は、通常(ナンバーあり)のゴールドカードを追加で発行するか、ライフカード(横浜市青葉区)の『旅行傷害保険付き』(年会費1,375円)を別に持つ必要があります。