2011年2月17日木曜日

スカイマイルが完全無期限に「戻る」

 デルタ航空(DL)は、マイレージプログラム「スカイマイル」で会員が獲得したマイルの有効期限を廃止すると発表しました。今年1月1日に遡って適用され、すべての会員が特典航空券の獲得に大きく前進することになります。


新生デルタ航空になる前のノースウエスト航空(NW)の時代には、マイレージプログラム「ワールドパークス」の有効期限は完全無期限でした。これに対し、旧デルタ航空の時代のスカイマイルには、最後にマイル数の変動があった日から36ヶ月という有効期限があり、合併と前後して24ヶ月に短縮されていました。

 2009年10月のスカイマイルへの完全統合でワールドパークスからスカイマイルに移行した会員の場合、移行によってワールドパークスから引き継がれたマイルにも有効期限が設定されてしまい、最悪の場合、今年9月30日でマイルが失効してしまう可能性がありました(デルタスカイマイルJCBカードなど、スカイマイル提携クレジットカードを持っていれば話は別)。

幸い、リーマンショック後の不景気による航空需要減少から立ち直る兆しが見えたデルタ航空は、マイルの利便性という点で他の大手2社(ユナイテッド、アメリカン)を突き放すとともに、旧ノースウエスト航空からの上顧客を繋ぎ止める狙いもあって、スカイマイルの有効期限廃止を決めたとみられます。ワールドパークスの元会員から見れば、1年半ぶりにマイルの有効期限が元の無期限に戻った形となり、ワールドパークス時代に貯めたマイルが失効することもなくなりました。

ノースウエストが日本をハブとして北米やアジアに充実した路線網を持っていたこともあって、ワールドパークスからスカイマイルに移行した会員は日本だけで200万人以上いるとされています。ビジネスマンだけでなくバックパッカーの間でもスカイマイル会員は多く、旅行の回数が少なくても必ず特典航空券にたどり着ける無期限有効は大きな魅力。これからマイレージを貯めようというあなたなら、スカイマイルは絶対に外せない選択肢です。